クロスと巾木の順番は?内装材料は室内の顔で重要

室内リフォームの顔でもある壁クロス。
このクロスも長年の生活で色がくすみ、場合によっては剥がれてきたりと、いずれは張替えを考える時期に入ってきます。
そんな時に思うのが、壁の下部にあって、クロスの張替え時に絡んでくる可能性のある巾木の問題。
もしクロスの張替えを行うのだったら、この巾木とクロスはどちらを先に交換したら良いのでしょうか?
答えは巾木が先でクロスが後と言うのが答えになってきます。
しかし、これは一般的なクロスの張替えの場合で、実はこの仕上げ材を施工する順番については、どちらが先でも良いと言う事になっています。
それ故に、その現場の状況に合わせた形で、施工を行っていくのが最も良いとされています。
しかし、基本的には巾木が先で、クロスが後と言うのを覚えておいて下さい。
クロスと巾木の順番は材料の質によっても変わる

クロスを張る前の石膏ボードや、その下にある垂木など下地の施工ではきっちりとした順番がありますが、前述した通り、クロスや巾木などの施工の最後に取り付けるもので、人の目に直接入ってくる仕上げ材については、きっちりとした順番と言うものはなく、基本的にはその現場の状況に合わせて施工していきます。
しかし先ほどもお話しした通り、巾木が先でクロスが後と言うのが、一般的な順番になっています。
ただこれも巾木の材質によっても変わってきます。
一般的に巾木の場合、木製の巾木とソフト巾木と言う、軟質ビニル製の巾木の2パターンがあります。
木製巾木の場合
この場合は一般的に巾木の取り付けが先で、その後にクロスを張っていくと言うのが、一般的なやり方になります。
ソフト巾木の場合
この場合はクロスを先に床と壁の接地面まで張って、その後にソフト巾木を張っていくと言うのが、一般的なやり方になります。
何度もお話ししますが、直接的に人の目に入ってくる仕上げ材の施工法については、どちらを先に施工していくと言う事に関してはきっちりとした決まりはなく、この木製巾木とソフト巾木に関しても、その現場の状況に合わせてどちらを使用していくか、そしてどちらを先に施工していくかを決めていくのが、一番の施工のやり方と言う事になってきます。
お勧めはどっち?クロスと巾木の交換順番で気を付ける事

それではリフォームで木製巾木とソフト巾木を使用する際、おススメになるのはどちらなのでしょうか?
これについても、その現場やその他に、人の好みによって変わってくると思います。
しかし経験上の私の主観では、木製巾木をお勧めしたいところです。
リフォームでは木製巾木がオススメ!
その理由としては、仕上がりの見た目の収まりの問題です。
木製巾木の方がソフト巾木よりも厚みがあって、壁クロスとフローリングの継ぎ目の収まりを、きっちりとした重厚感のある仕上がりにしてくれる、と言う事が一番の理由になります。
木製巾木の方は一般的に、1枚あたりの長さが2000mmのものから4000mm前後で、厚さの方も6mm~9mm前後とその商品によって変わってきます。
これに対してソフト巾木の方は、長さが約90cmのスタンダードタイプの物から、1本の巻物になっている50mのものまで色々とあります。
厚さに関しても様々ですが、一般的には1.8mmのものから2.0mmのものが幅広く使われています。
木製巾木の方が圧倒的に厚さがあるのですが、施工する際に木製巾木の方は、大工職人さんが材料を切って、釘と石膏ボンドを用いて施工してくれるのに対して、ソフト巾木の方は、接着剤で張り付けるだけなので、その現場毎に大工職人さんの場合もあれば、内装職人さんが施工される場合もあります。
何日くらい?クロスから巾木の順番で行った時の日数は?

これについても、木製巾木と軟質ビニル製に分けてご説明します。
・木製巾木のおおよその工事日数
工 程 | 日数(目安) | |
① | クロス張り下地 | 1日 |
② | クロス張り | 1日 |
③ | 巾木取り付け | 半日 |
合 計 | 2日半~3日 |
木製巾木の場合は、内装職人さんの施工による、クロス下地~クロス張りまでで2日。
その後に大工職人さんから巾木を取り付けてもらう作業で半日。
合計で2日半となりますが、何か不測の出来事が起きた場合を想定して、3日を見ておいた方が良いです。
・ソフト巾木のおおよその工事日数
工 程 | 日数(目安) | |
① | クロス張り下地 | 1日 |
② | クロス張り | 1日 |
③ | ソフト巾木取り付け | 半日 |
合 計 | 2日~2日半 |
ソフト巾木の場合は、内装職人さんのクリス下地~クロス張りまでで2日。
その後に、そのまま内装職人さんからソフト巾木を張り付けてもらう形で計算して半日。
ただこちらの方も合計で2日半ですが、同じく何かあった時の事を考えて、3日を見ておくと良いです。
金額はいくら位?クロスから巾木の順番で交換した場合は?

例としてクロス張り面積が37㎡の場合でご説明します。
ご依頼されるお店によって、クロス張りの金額は異なってくると思いますが、おおよそ1㎡あたり2,000円~2,500円がクリス張りの単価だとお考え下さい。
面積が37㎡の場合だと下記の表の通りになります。
・木製巾木の場合のおよその金額
工 程 | 大きさ | 単 価 | 金 額 | |
① | クロス張り | 37㎡ | 1㎡あたり2,500円 | 92,500円 |
② | 巾木 | 14.5m | 1mあたり1,000円 | 14,500円 |
③ | 大工人工 | 半日 | 7,500円 | 7,500円 |
合 計(税抜き) | 114,500円 |
8畳の洋室を開口部(窓や入口等)を全く入れないで、クロス張りをした時の計算になります。
・ソフト巾木の場合のおおよその金額
工 程 | 大きさ | 単 価 | 金 額 | |
① | クロス張り | 37㎡ | 1㎡あたり2,500円 | 92,500円 |
② | 巾木 | 14.5m | 1mあたり500円 | 7,250円 |
③ | 張り手間賃 | 半日 | 7,500円 | 7,500円 |
合 計(税抜き) | 107,250 |
こちらも木製巾木と同様に、8畳の部屋で全く開口部がないと仮定して計算しております。
お住まいになられている業者さんによって、金額の誤差はあると思いますが、概ねこの辺りの金額とお考えになっていただいて大丈夫です。
ご参考にしてみて下さい。
クロスと巾木の順番と言う事でここまでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
このページの最初にもお話しした通りクロスと言うのは、一度張り付けが終わってしまうと、しばらく何年かの間は、そのクロスを見ながら部屋の中で生活をしていく事になります。
そう言う意味では室内の顔となってくる訳です。
この他にもクロス一つとっても様々な問題や悩みがあったりしますが、今回はテーマが『クロスと巾木の順番』というテーマでしたので、他のお話はまた別のページでお話ししたいと思います。
ここまでのお話をぜひ参考にされて、後悔しないクロス張り工事を行って下さいね!
お時間のある時に、ぜひ他の記事も読んでみて下さいね!
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